お寺のお賽銭について
【お賽銭とは】
お賽銭とは、神や仏に礼拝する際に奉納するお金のことです。 神社の拝殿やお寺の本堂に進み出ると、賽銭箱が置かれています。この中に、自分の思う金額のお金を入れてお願い事やお祈りごとをします。
【お賽銭は神様への御礼】
古来より、日本では森羅万象に神が宿ると信じられていました。 山の神、森の神、木の神などなど、こうした目に見えない神々を象徴的な形(空間)にしたのが神社です。 自分たちよりも大きな神にお願い事やお祈りごとをする時に、私たちの先祖は、まず感謝のお礼をしました。 いまここに私たちがいるのは、大いなる自然の営みのおかげであり、神のおかげであるからです。 神仏から授かったものをまず奉納して、それから神仏に大して祈願したのです。 昔はお米を奉納するのが一般的だったと言われています。 米は日本では聖性を持った大切な食物ですし、大地の恵みから生まれた米を、日本人は神様からの授かりものとして大切に育て、奉納したのです。 ちなみに「賽銭」の「賽」には「神から福を受けたのに対し感謝して祭る」という意味があるそうです。
【お賽銭を入れることで自分自身の執着を解き放つ】
仏教的に考えるならばお賽銭は「お布施」の一種です。 布施とは本来、他人に自分の財物を喜んで施すことです。 執着を解き放つことを勧める仏教では、賽銭は布施であり、自分の持ち物である金銭を仏に差し出すことでお金への執着を断ち切り、そして礼拝祈願します。
【お賽銭の相場】
お賽銭に相場はありません。これは、神様への奉納や仏様への喜捨(布施)の金額に決まりがないのと同じことです。 すべては自分の心の赴くままなのです。 1円でも構いませんし、10000円でも構わないのです。 ある人にとって1円はものすごい大金かもしれませんし、ある人にとって10000円もあぶく銭かもしれません。 大切なのは、自分自身にとって、お賽銭として差し出そうとする金額がどれだけの価値があるか、という自分自身との向き合いにこそ、お賽銭の意味はあるでしょう。
【語呂から考えるお賽銭の金額】
日本人は語呂が大好きです。 お賽銭はいくらでもいいというものの、語呂を気にしてお賽銭の金額を決める人もたくさんいます。 有名なところでは「5円=ご縁がありますように」、「50円=五重に縁がありますように」として喜ばれています。 また、避けるべき金額として「10円=遠縁」というものや「500円=これ以上大きな効果(硬貨)がない」などがあります
【お賽銭の注意点】
お正月など、混雑した神社やお寺では遠くの方からお賽銭を投げ入れる人をよく見かけますが、このような方法はやめましょう。 お賽銭はそっと差し出すように賽銭箱に入れなければなりません。 なぜなら、初めに申したように、お賽銭は神仏へのお礼だからです。感謝と敬いの心を持つことが大切です。 また、神社とお寺ではそのあとの礼拝の仕方が異なります。 神社では、お賽銭を上げたあとに鈴をならして、二礼二拍手一礼をします。 一方お寺では、鰐口という頭上から吊るされた鳴り物を鳴らし、合掌して礼拝します。拍手はしません。
お寺の基礎知識
お寺の参拝
正しいお寺の参拝方法をご存知ですか? 神社とお寺だけでも参拝の仕方は大きく異なります。 ここでは、お寺に参拝するとき作法や注意点などをご説明いたします。
参拝の服装
自分の家の先祖の年忌法要をお寺で執り行う。なにかを祈願しにお寺を参拝する。社寺仏閣めぐりの一環としてお寺の境内を散策してみる。 それらによって着るべき服装も異なって来るでしょう。
お寺の数珠
数珠とは、仏教において仏や死者に対して礼拝する時に手にかけて用いる法具のことです。「念珠」とも呼ばれます。 わたしたちの声は、数珠を通して仏にまで届くと言われています。 葬儀や法要などの際には手にもって置くようにしておきましょう。
お寺の御朱印
御朱印とは、寺院や神社が参拝にむけて押印する印章のことです。分かりやすくいうと、スタンプのようなものをつき、寺院名などを 筆書きします。 御朱印を手に入れることで、その寺院に参拝したことの証になります。
お寺のお賽銭について
お賽銭とは、神や仏に礼拝する際に奉納するお金のことです。 神社の拝殿やお寺の本堂に進み出ると、賽銭箱が置かれています。この中に、自分の思う金額のお金を入れてお願い事やお祈りごとをします。